ニッカポッカはどんなズボン?歴史や特徴を紹介

 

みなさんは、建設現場で働く人がダボダボのズボンを履いているのを見たことはありませんか? これは「ニッカポッカ」といって、主に鳶職人などが身につけているズボンです。名前からして少し変わっていますが、なぜあのような特殊な形状をしているのでしょうか。今回は、ニッカポッカの歴史や職人が履く理由について解説します。




■ニッカポッカはオランダ生まれ。元は子供用のズボンだった



ニッカポッカは、膝下辺りまで丈があって裾がくくられた、ゆったりしたズボンのことをいいます。鳶職人が着用する時は、裾の部分を足袋に入れるのが一般的です。日本ではニッカポッカという名称で定着していますが、英語での正式な表記は「ニッカボッカーズ(Knickerbockers)」になります。


ニッカポッカのルーツとされているのは、かつてオランダ周辺で子供が履いていた「ブリーチズ」という短いズボンです。1700年代、オランダ人が移民としてアメリカへ渡った際にブリーチズも持ち込まれ、アメリカで大量生産が始まったとされています。その後は大人向けのものも生産され、乗馬・野球・ゴルフなどのスポーツウェアとして使われていた時代もありました。


日本でニッカポッカが普及したのは、1900年代に入ってからです。当時は主に軍服として使われ、戦後は登山用などにも使われました。現在はその耐久性の高さにより、鳶職人などが着用するズボンとして定着しています。




■ニッカポッカは意外と動きやすく、安全性も高い



ニッカポッカは特徴的な形状のズボンのため、「なぜわざわざあんなものを履いているのだろう?」と疑問に感じる方もいるでしょう。多くの鳶職人は、なぜニッカポッカを愛用しているのでしょうか。


第一の理由は、実は意外と動きやすいことです。建設現場での服装は動きやすさが重要ですが、ズボンの股下辺りが肌に密着していると、足が動かしづらくなります。これは転落事故などにつながりかねないため、鳶職人は動きやすいニッカポッカを好んでいるのです。


また、ニッカポッカは高所でバランスを取りやすいというメリットもあります。サーカスなどで綱渡りをする人が、長い棒を横向きに構えてバランスをとっている姿を見たことはないでしょうか? ニッカポッカのダボダボの部分もこれと同じで、体のバランスを取り転落事故を防止する役目を果たしているのです。


さらに、怪我の予防効果も無視できません。建設現場では、足場の一部などにうっかり足を引っ掛けてしまい、怪我をすることがあります。ニッカポッカのゆったりした部分は、足を引っ掛けた時に衝撃を和らげ、怪我を防いでくれるのです。ニッカポッカは、実にさまざまな機能を持ったズボンだといえるでしょう。




■ニッカポッカは、必ず自分に合った動きやすいものを選ぼう



多くの鳶職人に愛用されているニッカポッカですが、近年では「高所での作業中に履くべきではない」とする声も多くなってきました。ゆったりした部分の影響で足元が見にくくなったり、風で煽られたりする場合があるからです。そのため、ただゆったりしていればいいわけではなく、適切なサイズのものを選ばなければなりません。


まず長さに注目すると、ロング八分・超ロング・スーパーロング・超超ロング・超超超ロング・四超ロングといった種類があります。このうち、現在主流になっているのは超超ロングです。見た目がよく、丈の長さにより余裕があり、しゃがんで作業をすることが多い方には特に向いています。


また、脚幅の広さは人によって好みが異なります。見た目はもちろんですが、動きやすさを左右する部分なので、実際に動き回ってみて確認しなければなりません。少なくとも、必要以上にダボダボしたものは避けた方がいいでしょう。


その他、メーカーによってデザインや素材は千差万別です。ダボついていればいいわけではないので、自分に合ったニッカポッカをしっかりと選びましょう。



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