1軒の住宅ができるまでには、様々な専門の職人が携わっています。大きなビルやマンション、公共施設となれば、多数の人々が関わって建物が完成します。出来上がってしまうとあまり見えなくなってしまいますが、大きな建築物の多くは、鉄骨造で建てられています。鉄骨工事は、構造物の骨組みをつくることで建設業を支える大事な仕事なのです。
今回は、そんな鉄骨工事の3つの魅力をご紹介したいと思います。
■魅力1「大きなプロジェクトに関わる仕事」
東京オリンピック開催がいよいよ近づき、メイン会場になる国立競技場もついに完成しました。木が多く使われたデザインが話題になっていますが、実はこの国立競技場は鉄骨造の建物なのです。見上げた時に木材が美しく並んだ屋根も、鉄骨を主体に国産のカラマツやスギを組み合わせた木材と鉄骨の、ハイブリッド構造になっています。
また、もしもの災害時に備え、スタンドの上部には観客席の斜め梁と鉄骨ブレースによって地震時の変形を抑える仕組みも。地上5階地下2階、高さ約50mにもなる建物を安全に支えるために、鉄骨の強度が重要な役割を担っているのです。
開催の半年以上も前にメインスタジアムが完成したとのニュースを聞いて、その早さに驚かれた方もいらっしゃると思います。オリンピック開催に間に合うように工事を終わらせるため、鉄骨工事の施工方法にも工夫がされています。屋根鉄骨と木材を地組みしたユニットを仮設支柱にまず架設してから高力ボルトで一体化したり、屋根鉄骨トラスの地組みをユニット化したりすることで、工期の短縮が図られました。東京オリンピックの成功に向けて鉄骨工事も重要な役割を果たしています。
鉄骨はこのように建築物を効率よく建設し、さらに耐震性を考慮した強固な建物にできるため、巨大構造物の建設に欠かせません。鉄骨工事に携わることで、大きなプロジェクトに関わったり、世界的なイベントにまつわる建築を身近に感じたりできることは、鉄骨工事の大きな魅力のひとつです。
■魅力2「高い技術を身につける」
建築物の骨組みとなる鉄骨を扱うためには、鉄骨だけでなく、建築の構造設計から現場での加工作業まで幅広い知識が必要になってきます。
鉄骨を組み上げる鉄骨建方(てっこつたてかた)や仮締めのボルトを高力ボルトに替える本締め工事、鉄骨を溶接する鍛冶工事など多くの工程があり、それぞれの作業で専門的な技術が求められます。アーク溶接やガス溶接など、高い溶接技術も身につけなければなりません。
しかし、日々の仕事を通じて幅広い知識と技能を吸収していくことで、鉄骨工事のプロになれるのです。最初はわからないことが多くても現場での経験を重ねることで、将来は高い技術を持った職人として活躍できる人材になれるでしょう。
■魅力3「チームで作り上げる達成感」
大きな鉄骨を組み上げる工事では、多くの人が協力しなくてはなりません。高所での作業もあり、安全のためにもチームワークが大切です。
何もなかった場所からスタートしてみんなで作業を重ね、鉄骨を組み上げきった時には、他では味わえないほどの大きな達成感があります。仲間で作り上げた仕事が、ビルや橋という形に残ることも大きなやりがいになるでしょう。
■建設業を支えるかっこいい仕事
建物には欠かせない鉄骨をつくる仕事は、建設業を支える多くの魅力がある職業です。
高度な技術が必要ですが、先輩スタッフに教わりながら現場で仕事をする中でスキルアップしていけます。技能を高め、鉄骨工事のチームの一員として建造物の鉄骨を組み上げる達成感を味わってみませんか?
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