鉄骨の製品検査のプロ!建築鉄骨検査技術者の資格を紹介

 

建物の骨組みである鉄骨は、全体の重量を支えているとても重要な部分です。もし鉄骨の寸法が間違っていたり、溶接に不備があったりすれば、地震などで倒壊してしまいかねません。安全を担保するためにも鉄骨の製品検査は必須であり、それを担当するのが「建築鉄骨検査技術者」です。ここでは、建築鉄骨検査技術者の試験の内容や取得難易度について解説します。




■建築鉄骨検査技術者は、鉄骨の製品検査を行うプロ



建築鉄骨検査技術者は、鉄骨の製品検査をする人に求められる資格です。鉄骨は図面に基づいて正確に作られていますが、寸法のミスや溶接の不備がないとは限りません。そのため、専門資格を持つ人が製品検査を行い、製品として問題がないことを確認する必要があるのです。この資格は、担当できる検査によって以下の2つに分けられます。


建築鉄骨製品検査技術者

建築鉄骨の精度、溶接部外観等の検査について、計画の立案、検査の実施及び合否判定を行う技術者のための資格です。保有者は、鉄骨の一般的な製品検査や報告書の作成を行う「製品検査管理技術者」になることができます。


建築鉄骨超音波検査技術者

建設鉄骨溶接部の超音波探傷検査(UT)について、計画の立案、検査の実施及び合否判定を行う技術者のための資格です。保有者は、超音波を使って鉄骨の溶接部を検査する「超音波検査管理技術者」になることができます。


ちなみに、有資格者の人数は、建築鉄骨製品検査技術者が9,836人、建築鉄骨超音波検査技術者が3,902人です(2020年4月現在)。持っていれば仕事の幅が広がるのは間違いないので、鉄骨を扱う仕事をするなら積極的に取得するのが望ましいでしょう。




■建築鉄骨検査技術者の試験は学科と実技。費用は5万円程度



建築鉄骨検査技術者の資格を取得するには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。学科試験は毎年夏季、実技試験は毎年夏季以降に全国主要都市で開催されるので、受験する場合は日時を確認して申し込んでおきましょう。また、受験資格は満20歳以上であることの他、以下の条件を満たしている必要があります。


建築鉄骨製品検査技術者

次の内いずれか1つを有する者

(1)鉄骨に関する業務に5年以上従事した経験を有する者。

(2)鉄骨製作管理技術者1級又は2級の資格を有する者。

(3)日本溶接協会が行う溶接管理技術者特別級又は1級又は2級の資格を有する者。


建築鉄骨超音波検査技術者

(一社)日本非破壊検査協会が行うUTレベル3、UTレベル2、UTレベル1のいずれかの資格を有し、かつ鉄骨溶接部の超音波検査に1年以上従事した経験を有する者。


なお、取得にかかる費用は、受験料と登録料をあわせて5万円程度です。さらに、5年ごとの資格の継続の際は1万円程度、資格の更新の際には4万円程度の費用がかかります。各種費用は会社に負担してもらえることが多いので、制度をうまく利用しましょう。



■試験の合格率は70%程度。10年後の更新も忘れずに!



建築鉄骨検査技術者の試験内容は、製品と超音波で異なります。それぞれの試験内容は以下の通りです。



建築鉄骨製品検査技術者

学科試験では、鉄骨構造、鉄骨溶接、鉄骨製作材料、鉄骨検査一般、鉄骨の精度、外観検査、検査計画立案に関する問題が出されます。実技試験は、製品精度検査と溶接検査及び判定です。


建築鉄骨超音波検査技術者

学科試験は、鉄骨構造、鉄骨溶接、鉄骨製作材料、鉄骨溶接部の超音波探傷検査計画、建築学会UT規準の運用方法、合否判定等に関する内容です。実技では、距離振幅特性曲線の作成と、鉄骨溶接部の超音波探傷試験及び判定を行います。


合格率は、建築鉄骨製品検査技術者が70%程度建築鉄骨超音波検査技術者が50%~60%程度です。数ある資格の中では、比較的取得しやすい部類だといえるでしょう。学科試験は、事前に問題集で勉強しておけば十分突破できます。現場での経験が少ない人が実技試験に臨む場合は、必ず実際の鉄骨で練習しておいてください。


なお、資格登録の有効期限は取得の日から5年間です。資格を継続したい場合は、継続講習を受講して再登録すれば、そこからさらに5年間資格を継続させられます。ただし、取得から10年経過後も資格を持ちたい場合は、期間満了の前1年以内に資格更新試験(実技)に合格しなければなりません。有効期限はしっかりと確認しておきましょう。



埼玉県蓮田市の山田建設は、鉄骨工事一式を手掛けています。資格を持つ職人が多数所属しており、質の高い施工が可能です。資格取得支援制度により、新入社員も資格を取得しやすい環境を整え、1人前の職人に育て上げています。工事をご検討中の方や、鉄骨工事に興味のある方は、お気軽に山田建設までご連絡ください。